延暦元(782)年に天台宗の祖最澄の高弟であった最仙が、桓武天皇の勅願によって創建した西蓮寺に伝わる伝統行事。この常行三昧は、寺伝によれば寛治年中(1087〜94)に地元の長者が比叡山より移したものとされる。この長者伝説は、各地に残る源義家伝説に酷似し、蝦夷出陣にあたり鹿島神宮参拝のおり豪勢に振舞ってくれた長者の力を恐れた義家が長者を滅ぼし、遣わされた娘が一族の供養にこの法要を始めたのが起こりとされている。
 この常行三昧は、西蓮寺の末寺、門徒寺の僧侶が常行堂に集まり9月24日〜30日の7日7夜にわたって堂内を廻りながら読経する法事である。初日、中日、末日には、境内で学頭寺の名残を彷彿、雅な籠行列が見られる。また、「常陸高野」と呼ばれるように、この法要は、「仏立て」と言われ、宗旨の別なく近郷近在はもとより遠隔地から新仏の供養に参詣人が訪れる。そして、この期間には現在も市が開かれ賑わいを見せている。
 

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